フランス語は、英語やドイツ語とは違い、語尾やフレーズの最後にアクセントが置かれる音韻構造を持つ。フランス語固有の音韻構造ゆえにフランス詩においては、韻律の型と言語のアクセントをどのように一致させるかにも、詩人のセンスが問われる。 ではフランス詩に音楽が付されたフランス歌曲に対して、作曲者は詩の韻律をどう処理したのか。 フランス歌曲を数多く残しているドビュッシーは、韻律に忠実であったと言われている。事実、歌のパートをリズムで打つと、フランス詩の韻律と一致する。 であるならばドビュッシーの歌曲は、フランス詩を朗読する際のヒントになるかもしれない。
top of page
bottom of page